週刊誌から from weekly magazine 2004 6 30

ニューズウィーク日本版 2004 7.7
「英会話の科学」
 外国語を覚えるのに、魔法はないと思います。
私は、昔、ヨーロッパの国へ旅行したことがあります。
その時、外国語は使いませんでした。
使った言語は、最初から最後まで、日本語でした。
 なぜか。
私は、その国の歴史、文化、生活習慣、宗教を、詳しく知っていたからです。
だから、その国において、何も困ることはなかったのです。
 伝えるものがなければ、外国語を学んでも意味がありません。
何かを伝えたいために、外国語を学ぶのでしょう。
 それから、付け加えるとすれば、
日本人は、外国語を学ぶのに、文法やスペルを、かなり気にしています。
 しかし、それは、無駄なことです。
たとえば、日本人の子供が、どうやって日本語を学ぶか。
まず、最初に日本語の文法を学ぶか。
あるいは、日本語のスペルを学ぶか。
 日本人の子供が日本語を話せるようになっても、
日本語を書くことができないでしょう。
もちろん、日本語の文法は知らないはずです。
日本人の子供は、耳で、日本語を覚えていくのです。
 それから、有名なアメリカ人でも、
話している時は気づかなくても、それを文章に書き写すと、
文法的な誤りが発見できます。
つまり、有名なアメリカ人でも、文法を間違えることがあるのです。
だから、日本人が、英語の文法を気にしても仕方ないのです。
 旧約聖書から。
「聡明な心は、知識を獲得する。」
「知恵ある耳は、知識を追求する。」
 本文とは関係ありませんが、政治を思い、もうひとつ、旧約聖書から取り上げます。
「貧しい人が虐げられていることや、
不正な裁き、正義の欠如などが、この国にあるのを見ても、驚くな。
なぜなら、
身分の高い者が、身分の高い者をかばい、
更に身分の高い者が両者をかばうのだから。」
数千年前の政治は腐敗していたのでしょうか。
今は、どうなのか。























































週刊誌から from weekly magazine へ戻る